カメラ初潜入! 「餃子の王将」新人研修 渡辺直人常務:
入社以降、みなさんの行動を見ていると……、とても社会人とは思えなーい。だらだらだらだら、挨拶もろくにできない。挨拶をしていただいても返すことすら、できない。(怒鳴って)なんだ、このザマは! ナレーター:
常務からいきなり激が飛び、一気に緊張感が高まる。 王将十訓・王将五訓
王将マンとしての指針を覚える ナレーター:
研修では5つの課題が与えられる。まずは王将マンとしての指針である社訓の暗記。 社員たち:
(合唱して)経営は終りのない戦いである。 清水さん:
一つ、王将はいつも店を清潔にしよう。 講師:
清水! 清水さん:
一つ…… 講師:
清水! だめだ、その声じゃ。 清水さん:
はい。 講師:
(声を張り上げて)負けとるぞ! 清水さん:
はい。 講師:
(声を張り上げて)目いっぱい出せ、目いっぱい! 清水さん:
はい。 講師:
どうぞ! 清水さん:
はい。王将五訓! 講師:
(怒鳴って)まだ! ナレーター:
活気が命の餃子の王将。店内に響く大声は、基本中の基本。 清水さん:
一つ、王将は常に味に挑戦しよう。 講師:
(怒鳴り声。聞き取れない) 清水さん:
一つ、王将はいつも店を清潔にしよう。 講師:
まだ!(怒鳴り声) ナレーター:
さらに、この社訓。ただ丸暗記すればいいというものではない。 大熊浩揮(22)・女性社員・男性社員:
一つ、王将は笑顔を忘れず、礼儀正しくしよう。一つ、王将はコストを大切にしよう。以上。 講師:
(大熊浩揮さんになにか訊ねる) 大熊浩揮(22):
14秒48であります! 講師:
何秒以内ですか? 大熊浩揮(22):
8秒以内です。 講師:
圧倒的に遅い。時間オーバーでふごうかーく! ナレーター:
なんと、8秒以内に3人揃って言い終えなければならない。体が覚えるほどの練習と、チームワークが求められるのだ。そして! 社員全員:
1、2、3、4、5、6、7、8……(体操をしながら) ナレーター:
餃子の王将独自の、王将体操。 社員:
はい! 講師:
思い切ってやれ。声ぐらい出せるだろ! 社員たち:
はい! ナレーター:
単純な仕事でも一生懸命取り組むことができるか、やる気も審査されるのだ。 社員たち:
1、2、3、4、5、6、7、8……(体操をしながら) 講師:
声を出せ! 講師:
(聞き取れない) 講師:
声を出せ! 声! 女性社員:
1、2、3、4、5、6、7、8……(体操をしながら) 講師:
声を出せ! ナレーター:
たとえ女性でも手加減はない。さらに、こんな課題も! 大熊浩揮(22):
(笑顔を作って)はい、ありがとうございます。餃子と王将ラーメンですね。ありがとうございます。少々お待ちください。 講師:
ありがとうございます! 大熊浩揮(22):
ありがとうございます。 講師:
ありがとうございます! 大熊浩揮(22):
ありがとうございます。 講師:
「ごじゃいます」になってるから。「ありがとうございます」って、ゆっくり言ってみ。 大熊浩揮(22):
ありがとうございます。 ナレーター:
接客の基本動作も重要項目。2つの社訓、体操と合わせ、最初の3日間のうちにクリアしなければならない。そして最後に、みんなの前で「私の抱負」というスピーチ。合計5つの課題に全て合格しなければ、研修を卒業できないのだ。結局、研修1日目は、1人も合格者がでなかった。 社員:
ただやっぱ、ここまで厳しいっていうのは、想定外。 ナレーター:
消灯時間の11時を過ぎたころ、部屋を見回る講師たちの姿があった。すると! 講師:
(ドアを開けて)なにしとる? 社員:
はい。 講師:
なにしとる? 社員:
いや、整理を…… 講師:
いや、じゃねえだろ! 社員:
はい。 講師:
言い訳すんじゃねえよ! 社員:
はい。 講師:
なんだこのザマは、これは? 社員:
はい。 大熊浩揮(22):
片付けます! 講師:
(怒鳴る。聞き取れない) 講師:
(ドアを閉めながら)2分で寝る。 社員:
はい。 ナレーター:
消灯時間を守れず、講師が激怒。だが、このとき注意を受けた新入社員が、次の日、大変な事態を招いてしまう。 |